DHCの医療翻訳講座の評判・私が受講した英日メディカルコースの体験談
「プロの医薬翻訳家になるために必要な医学の知識や翻訳のコツを効率よく学びたい」「実務翻訳家として仕事をしていたけど、医療系を専門としていきたい」
そのような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方におすすめの私自身も医薬翻訳家を目指すことを決めて最初に受講したDHCの医療翻訳通信講座「英日メディカルコース」をご紹介します。
目次
DHCの医療翻訳通信講座の特徴
充実した就業サポートシステム
【医療翻訳おすすめ通信講座】DHCの日英(英訳)は仕事に直結という記事でもご紹介しましたが、DHCは40年以上の歴史を誇る日本のトップクラスの翻訳・通訳会社です。
1992年に翻訳教育事業部を設立以来、独自の教育メソッドでプロの翻訳家を輩出し続けています。
DHCの翻訳講座の中には、「DHCプロ翻訳家・推薦制度」対象講座が10講座あります。
「DHCプロ翻訳家・推薦制度」対象講座で一定のレベル以上の点数を獲得すると、優秀な修了生として認められ、プロの翻訳家として推薦されます。
DHCの翻訳事業部門を始め、オンライン翻訳システムへの登録、派遣の就業サポート、製薬企業の研究・開発・製造・販売業務を支援する外資系企業の正社員への推薦など、充実した就業サポート制度が整っています。
医薬翻訳家を目指す方向けの体系的な翻訳講座
出典:DHC医薬翻訳テキスト案内書
DHCには数多くの翻訳講座がありますが、医薬系専門コースも充実しています。
現在、医薬翻訳の入門から上級まで以下の4コースが揃っています。
- メディカルベーシックコース
- 英日メディカルコース
- 英日メディカルコースADVANCED
- 日英メディカルコース
私がDHCの英日メディカルコースを受講した2013年には、「メディカルベーシックコース」と「日英メディカルコース」はありませんでしたが、2014年度に新設されました。
医薬翻訳専門コース以外にも実務翻訳の基礎コースもあるので、翻訳自体が初めての方でも無理なく医薬翻訳家を目指せるような講座体系となっています。
自分のレベルや目標(日英・英日のどちらを専門とするか)に合わせて、自由に選択できるのも嬉しいですね。
DHCの英日メディカルコースの特徴
医学・薬学の基礎と翻訳テクニックを効率的に習得できる!
私が2013年から受講した英日メディカルコースは、DHCプロ翻訳家・推薦制度対象講座の中でも一番人気のある講座で、「医薬翻訳」の和訳(英日)専門の入門講座です。
英日メディカルコースの特徴は、医学・薬学の基礎知識と実践的な医薬系の翻訳テクニックを同時に効率良く学習できることです。
こちらが英日メディカルコースの内容です。
- メディカル翻訳の基礎知識
医学論文について・医学英語の基本構造・身体全体に関する用語 - 心臓血管系
心臓の構造と機能・血管の構造と機能/高血圧症/虚血性心疾患など - 消化器系
食道・胃・小腸・大腸・消化吸収・胃炎・胃癌など - 消化器系2
肝臓の構造と機能・膵臓の構造と機能・脂肪肝・胆石症・急性膵炎など - 呼吸器系
呼吸器の構造・肺の機能・呼吸の種類・咳・肺結核・肺癌 - 泌尿器系
泌尿器の構造・腎臓の機能・腎疾患の食事療法・慢性腎不全・尿路結石・腎移植など - 血液系
血球成分・止血・輸血・貧血・白血病・血友病に伴うカリニ肺炎など - 神経系
神経の種類・脊髄の構造と機能・脳の構造と機能・脳梗塞・アルツハイマー病など - 内分泌系
下垂体・甲状腺と副甲状腺・先端巨大症と巨人症・バセドウ病・糖尿病の食事療法など - 免疫系
リンパ系の構造と機能・アレルギー・食物アレルギー・移植免疫・AIDSなど - 薬理栄養学
薬物の作用・臨床薬理学・薬物の種類・ビタミン欠乏症・栄養状態と疾病・栄養素と疾病など - 中毒学
中毒の定義・種類・診断・中毒の治療・中毒学の原則・食中毒・中毒性疾患報告など
このように、メディカル翻訳を学習する上で必要な医学・薬学の基礎から、各系統器官の構造や機能、関連する疾患について効率的に学習を進めることができます。
図表が多く視覚的に理解しやすいテキスト
出典:DHC英日メディカルコーステキスト
各系統器官の構造や機能については画像が多く使用されているため、わかりやすく、理解が深まります。
テキストの内容は、第一線で活躍中の医師が監修しています。
豊富な用語解説や訳例解説とともに、医学・薬学の知識を効率的にインプットすることができます。
また、各系統器官の構造や機能と関連疾患についての基礎知識を一通り学んだ後は、関連する文献の実践的な翻訳例があり、翻訳テクニックが丁寧に解説されています。
以下は一例です。
出典:DHC英日メディカルコーステキスト
前文より痰の有無については質問済みであることが前提となっているため、「痰が生じるかどうか」(×)では誤訳です。
引用元:DHC英日メディカルコーステキスト
という解説文があります。
翻訳では、一文だけ見た時には正しくても、前後の脈絡の中で意味が通じない場合はこのように誤訳となる場合もあるということですね。
freshly collected sputumは「採取されたばかりの」(〇)、「喀出されたばかりの」(〇)と訳します。「新しく採取された」(△)では、再度採取されたという意味にもとれてしまいます。
引用元:DHC英日メディカルコーステキスト
医薬翻訳では正確に訳出することが何よりも大切なので、「再度採取された」という意味にもとれてしまう「新しく採取された」という訳では不十分ということですね。
また「喀出」という医学的な専門用語を使いこなせると、より医学的な分野の文献に相応しい訳文として評価されます。
このように初心者が間違いがちなポイントや翻訳のコツが例文とともに丁寧に解説されているので、効率的に学習が進みます。
DHCの英日メディカルコースの体験談
私は、約10年勤めていた会社を退職して医療系の翻訳者を目指すことを決めてから、いろいろと翻訳講座を調べた結果、医学の基礎と翻訳のテクニックが同時に学べるDHCの英日メディカルコースを受講することを決めました。
DHC英日メディカルコースには6回分の課題添削が含まれています。
テキストの内容はかなりボリュームがあるので、しっかり内容を理解して課題に取り組むまではそれなりに時間がかかり、フルタイムで仕事をしながらこなすのはなかなか大変でした。
6回目の最後の課題を提出した時には、大きな達成感を感じたことを覚えています。
課題を提出すると、このように丁寧な解説と評価が送られてきます。
下の写真は、最後の課題を提出した時の添削員からのコメントです。
ダメ出しだけではなく、「最後まで気を緩めることなく熱意を持って訳文作成にあたられたことが伝わり感心しました。」などという励ましの言葉を頂けたこともとても嬉しかったです。
自分が提出した訳文について、一文一文、とても丁寧に赤字でコメントが書かれています。
自分が間違えたポイントについて丁寧に解説されているので、とても勉強になりました。
DHCの英日メディカルコースの評判は?
質問に丁寧に答えてもらえたという口コミ評価
私以外の方からの評判も気になると思いますので、実際にDHC英日メディカルコースを受講した方の声をご紹介します。
出典:DHC英日メディカルコースのサンプルテキスト
上の写真は、DHC英日メディカルコースのサンプルテキストに掲載されていたものです。
こちらの方は、医薬関係の専門知識とは全く無縁だったそうですが、DHCの英日メディカルコースを受講後に翻訳・通訳事業部への推薦までもらえたようですね。
「医薬の勉強にはどんな本を参考にすればいいのですか?」という質問に対しては、参考図書一覧のコピーを送ってもらえたとか。
DHC英日メディカルコースには6枚の質問カードが付いていて、自分が疑問に思ったことを質問することができます。
通信講座は通学講座と比較すると、その場で質問できないことがデメリットですが、質問カードを使うことで、しっかりと記録に残る形で回答を頂けるという点ではメリットともいえるかもしれませんね。
就業/翻訳者登録サポートシステムの案内をもらえた方の感想
こちらは、DHC公式サイト「受講生の声」 に掲載されていた英日メディカルコースを受講した50代の女性の方の感想です。
「英日メディカルコース」を受講しました。
数年前に「イングリッシュ・プラス」「日英ベーシックコース」を受講し、今回が3回目の受講です。2講座の基礎があったので何とか延長期間も使い修了することができました。1回目の成績は200点中150点。良い成績を取って職業につなげたいと思って始めたのでがっかりしました。でもせっかく始めたから最後までとにかくやり通そうと気を取り直し、アドバイス(添削の)に従って学習していたら成績が上がってきて嬉しかったです。質問にも丁寧に且つ、先々でも役立つ回答をいただき、有難かったです。修了証と同時に、「就業/翻訳者登録サポートシステム」の案内をいただき、「やった~!」と小躍りしました。ありがとうございました。
引用元:DHC公式サイト「受講生の声」 英日メディカルコース修了生からのおはがき
この方は、1回目の成績は200点中150点だったそうですが、添削のアドバイスに従って学習していただ、成績が上がってきて、最後には「就業/翻訳者登録サポートシステム」の案内をもらえたそうですね。
私はもらえなかったのですが、受講してから1年後には医療翻訳の仕事を始めていたので、DHCの「英日メディカルコース」は私が医療翻訳者になる基盤を作ってくれたのだと思います。
この方も、その前に紹介した方も、医療翻訳講座を受講する前に、DHCの「イングリッシュ・プラス」という講座を受講していたようですね。
私自身は医療翻訳を学んだ後に基礎が足りないことに気づいて、慌てて、たくさんの本を読んで基礎から勉強し直すという苦労を経験しましたが、この方達のように「イングリッシュ・プラス」などで基礎固めをしてから医療翻訳に取り組んだ方が結果的には近道なのかもしれません。
医療翻訳のおすすめ通信講座、DHCの「英日メディカルコース」まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、DHCの医療翻訳通信講座「英日メディカルコース」の特徴、私自身の体験談、評判などをご紹介しました。
医学や薬学の基礎知識と翻訳テクニックが同時に学べる点が大きな特徴だと思います。
各系統器官の構造、機能、関連する疾患がまとまっているので、今でも仕事を受けた時に関連するテキストをもう一度読み直すこともあります。
プロの医薬翻訳家になるために必要な医学の知識や翻訳のコツを効率よく学びたい方には特におすすめです。
DHCの医薬翻訳通信講座の詳しい内容については公式サイトをチェックしてみてください。
チェック⇒DHCの医薬翻訳講座の公式サイトはこちら
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