看護師が病院で使う英会話を学べる「看護職のための英会話1000」
最近は英会話の必要性を感じる看護師さんも増えているようです。
「看護師として必要な医療現場で使える英会話を習得したい」
「病院やクリニックで患者さまに対応する時に使う英会話の例文を知りたい」
「外来や病棟で必要な最低限の英会話フレーズを効率よく学びたい」
そんな看護師さんにおすすめの「看護職のための英会話1000」(桐書房)という本をご紹介します。
「看護職のための英会話1000」とは?
編集者は看護師+留学経験を持つ林 さとみ先生
「看護職のための英会話1000」は、教育、医療、看護、福祉関連書籍の出版社「桐書房」が2016年6月に出版した看護職向けの英会話の本です。
外国人患者が来院したときにできるだけスムーズに医療や看護を提供できるように、病院で最低限必要な英語による会話が場面ごとにまとまっています。
この本の編集者である帝京大学医療技術学部看護学科准教授の林 さとみ先生は、横浜市立病院勤務を経て、1997年8月に米国アリゾナ大学へ留学して、看護学学士、看護学修士、看護学博士の学位を修得したという経歴の持ち主です。
「看護職のための英会話1000」は英会話初心者にもおすすめ
「看護職のための英会話1000」は、病院で最低限必要なフレーズが基礎から学べるので、英語が苦手な方や英会話初心者の看護師さんにもおすすめです。
「はじめに」には
語学が苦手な場合は、この本をそのまま患者に見せて必要な文章を指してもよいでしょうし、書き写して、いざというときにそれを見せれば通じるようにストックしておいてもよいでしょう。
と書かれていました。
英語の発音に自信がない、外国人を前にするだけで緊張してしまうという方はこのような使い方をしてもいいと思います。
大切なのは、流暢な英語を話すことではなく、外国人が安心して治療を受けられるために必要なコミュニケーションをとることです。
この本にはCDも付いているので、「英会話は苦手だけど外国人の患者さまとしっかり会話ができるようになりたい」という看護師さんには、何度も繰り返し聞きながら声に出して練習することをおすすめします。
実際の場面を想像しながら、感情を込めて、なるべく大きく口を動かして練習することが上達の秘訣です。
「看護職のための英会話1000」のおすすめポイント
基本英会話は患者さまを励ますフレーズもたくさん
「看護職のための英会話1000」の基本編には患者さまを励ましたり、不安を和らげたりするために使えるフレーズや共感を示すフレーズがたくさん載っています。
異国で体調を崩したり、怪我をしたりして治療を受けるというのは、とても不安なものです。
そんなときに看護師さんからこんな言葉をかけてもらえたら、きっととても安心するのではないでしょうか。
例えばこんなフレーズです。
大丈夫ですよ: It will be all right.
すぐに楽になります: You will feel better soon.
私がそばにいます: I’ll stay with you.
つらかったでしょう:You must had a hard time.
よく頑張りましたね: You did well.
心を込めて言えるように附属のCDを聞きながら何度も練習すると、いざというときに緊張しないで声がけできそうですね。
また、患者さんの言葉が聞き取れなかった場合に使える便利なフレーズも紹介されています。
例えばこんなフレーズです。
もう一度言ってください:Could you say that again?
もっとゆっくり言ってください:Please speak more slowly.
指でさしてください: Please point.
このようなフレーズを覚えていれば、聞き取れなくても慌てることなく対処できそうですね。
場面別会話「外来」編
場面別会話「外来」編には、受付、問診、診察室、処置室、各科の訴えと処置、検査、処置後の後、会計窓口、医療相談、薬局、入院の手続き、救急外来という実際の場面別に使えるフレーズが掲載されています。
例えば「問診」には以下のようなフレーズが載っています。
どうしましたか: How do you feel?
どこが痛いのですか: Where does it hurt?
いつから痛みますか: When did it begin hurting?
食欲はありますか: Do you have a good appetite?
熱はありますか: Do you have a fever?
食べ物や薬にアレルギーはありますか?: Do you have any allergies to food or medicine?
各科の訴えと処置には、内科、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、心療内科、小児科、耳鼻科、眼科など、それぞれの診療科でよく使うフレーズがまとめられています。
たとえば外科の場合
事故で頭をけがしました: I injured my head in an accident.
首が痛くて回らないのです: My neck is so painful that I can’t turn it.
腰がひどく痛みます: The lower part of my back hurts a lot.
手を火傷しました: I have burned my hand.
包丁で手を切りました: I have cut my hand with a kitchen knife.
など、外科では頻繁に使われそうなフレーズがまとまっているので、自分が現在所属している診療科のフレーズは繰り返しCDを聞いてマスターしておくとよさそうですね。
場面別会話「病棟」編
場面別会話「病棟」編には、患者を迎える、オリエンテーション、症状を聞く、観察と処置、食事、体位と移動、清潔、安静・安楽、教育・指導、検査、投薬、手術前後、臨死、転院・退院という実際の場面別に使えるフレーズが掲載されています。
例えば「観察と処置」には以下のようなフレーズが載っています。
注射をします: I am going to give you an injection.
点滴をします: I am going to give you an I.V. drip.
脈をとらせてください: Let me take your pulse.
体温計をわきの下にはさんでください: Please put the thermometer under your arm.
力を抜いてください: Please relax.
どれも病棟ナースなら覚えておきたいフレーズばかりですね。
看護師が病院で使う英会話を学べる「看護職のための英会話1000」まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、病院などの医療現場で使える英会話を効率よく学べる看護師さんにおすすめの本として「看護職のための英会話1000」をご紹介しました。
看護師経験と留学経験がある方が編集された本ならではの医療現場で使える英会話が詰まった本だと思います。
これから医療現場で使える英会話を学びたい看護師さんはぜひチェックしてみてください。
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