【医師の英語勉強法】外国人患者を診察するための英会話の勉強法

外国人患者を英語で診察する医師-イメージ

最近は日本に滞在する外国人が増えてきて、医療現場で医師が外国人患者を診察しなければいけない場面も増えてきました。

今回は、外国人患者を正しく診察するために必要な英会話を勉強したいという先生のために、医師が外国人患者を診察するための英会話の勉強法をご紹介します。

医師が外国人患者との英会話を勉強する目的

医師が外国人患者との英会話を習得する一番の目的は正確な診察を行うことです。

ネイティブレベルの流暢な英語を話す必要はありません。

まずは、患者の症状などの訴えを正しく聞きとるために最低限必要な英語のスピーキング力とヒアリング力の習得を目指しましょう。

正確な診察を行うためには

  1. 患者を診察するために必要な英会話フレーズを覚えること
  2. 患者が症状を訴える時に使う典型的な英語表現を理解すること
  3. 外国人患者と英語で話すための実践力を養うこと

が必要です。

具体的な英語の学習法について順番に説明していきたいと思います。

患者を診察するために必要な英会話フレーズを覚える

患者を診察するために必要な英会話フレーズが学べる本-画像

外国人患者を正しく診察するためには、まず最初に診察に必要な実用的な英会話フレーズを覚えることが必要です。

【医師の診察のための英会話本3選】外国人患者を正しく診察するための英会話本で紹介しました

  • 「正しく診断するための 医師の診療英会話」
  • 「やさしい英語で外来診療〜聞きもらしのない問診のコツ」

の2冊には、医師が外国人患者を診察するために必要な実用的な英会話フレーズがまとめられているので、おすすめです。

2冊ともCDが付いているので、スピーキングの訓練をすることが可能です。

自然に暗記してしまうくらい何度も声に出して練習することで、実際に外国人の患者さまを診察する場面でスムーズに会話ができるようになると思います。

患者が症状を訴える時に使う典型的な英語表現を理解する

外国で病気になったときあなたを救う本-画像

次に必要なことは、患者が痛みなどの症状を訴える時に使う典型的な英語表現を正しく聞き取り、理解することです。

患者が使う英語は医学用語ではなく、一般的な用語であることが多いので、患者がよく使う一般用語や口語表現を正しく理解することも大切です。

ジャパンタイムズが発行している「外国で病気になったときあなたを救う本」のPart 5の痛みの表現集には、

I’m having a throbbing pain in my stomach.

胃がズキズキします。

I’m having a sharp pain in my stomach.

胃がきりきりと痛みます。

I’m having a stabbing pain in my stomach.

胃が刺すように痛みます。

I’m having a squeezing pain in my stomach.

胃がキューッと痛みます。

引用元:外国で病気になったときあなたを救う本

など、患者が痛みを訴えるときに使うリアルな英語表現が豊富に収録されています。

痛みの表現集のCDは、外国人の患者を診察する際のヒアリング能力向上にも役立ちます。

患者の言葉を全て正確に聞き取ることは難しいので、必要に応じてジェスチャーを用いたり、英語の説明が記載されたイラストや資料などを使って説明するのもおすすめです。

東大病院発医療スタッフのための英会話」には、「Please choose your symptom.」(あなたの症状を教えてください)などの簡単な英語フレーズと指差しで、患者とスムーズにコミュニケーションがとれる指差し用イラストが豊富に掲載されています。

東大病院発医療スタッフのための英会話-症状を示すイラスト-画像

出典:「東大病院発医療スタッフのための英会話」

本をコピーして使用することもできますが、本を参考に自分が診察に必要な症状をピックアップして、オリジナルのイラスト集を作ってみるのもおすすめです。

外国人の患者と英語で話すための実践力を養う

診察に必要な実用的な英会話フレーズを一通り話せるようになり、外国人患者が症状を訴える時に使う典型的な英語表現を聞き取れるようになれば、あとは実践力を養うのみです。

実際の会話はテキスト通りにはいかないので、実際に外国人と会話をする経験を積んで慣れることが大切です。

日常的に外国人の患者を診察する機会が少ないという方は、医師と患者のリアルな英会話を学べるオンライン英会話「医学英語アカデミー」を利用するのもおすすめです。

医学英語アカデミーでは、実践的な医療現場を想定したマンツーマンの英会話レッスンを受けることができます。

マンツーマンレッスンでは、講師が患者役で自分が医師役となり、ロールプレイ形式で英会話の練習を行います。

実際の診察の場面では、患者に安心して治療を受けてもらえるように、患者と目を合わせながら、ゆっくり話すことも大切です。

患者が英語を話せたとしても英語が母国語とは限りませんので、なるべくゆっくりと明確に話すことを心がけましょう。

「医学英語アカデミー」のマンツーマンレッスンは、実際に外国人患者さまを診察しているような臨場感を味わいながら、実践的な経験を積めるのが最大のメリットではないでしょうか。

医学英語アカデミーについては、こちらの記事でご紹介しています。

医師・看護師におすすめのオンライン英会話「ELTOの医学英語アカデミー」

外国人患者を診察するための英会話の勉強法まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回は、医師が外国人患者を診察するための英会話の勉強法をご紹介しました。

忙しい毎日の中で英会話の勉強をする時間をとるのは大変だと思いますが、外国人の患者さまが日本で安心して治療を受けられるためにも、ぜひ少しずつでも取り組んでいただければと思います。

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