【在宅翻訳者の確定申告】経費の注意点・半日で青色申告が完了するソフト
在宅翻訳者として仕事を始めてから初の確定申告を迎えて、何をどうすればいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身も会社を辞めて在宅翻訳者として働き出してから、確定申告には本当に苦労しました。
今回は、在宅翻訳者が確定申告する際に知っておきたいポイント、青色申告と白色申告の比較、おすすめのオンラインソフトなどをご紹介したいと思います。
目次
在宅翻訳者が確定申告する際に知っておきたいポイント
在宅翻訳者が計上できる経費
自宅で翻訳している場合は家事按分が認められる
例えば、自宅で翻訳の仕事をしている場合は、家事按分として家賃や光熱費の一部を経費として計上することが可能です。
経費として計上する基準としては、家賃の場合は仕事場として使用しているスペースの床面積、電気代の場合やコンセントの数、その他の光熱費の場合は使用時間など、明確な根拠となる数字が必要です。
現実的には明確に線引きするのは難しいと思いますが、万一の時にしっかり根拠を示せるように準備しておくことをおすすめします。
研修費・通信費も忘れずに!
ですが、スキルアップのためにセミナーや通信講座を受講したり、書籍を購入したりすることはあると思います。
セミナーや通信講座の受講費用は研修費、書籍などは新聞図書費として認められますので、忘れずに経費として計上しましょう。
翻訳ネットワーク「アメリア」の会員の方は、年会費は諸会費として計上できます。
また、意外と忘れがちな携帯電話やインターネット代も通信費として計上可能です。
領収書がなくても経費は認められる?
領収書を紛失してしまったり、近距離の電車代でレシートなどが存在しなかったりした場合もありますよね。
そのようなケースでは経費として認められないのでしょうか?
実はそんなことはなく、出金伝票や振替伝票などに記録しておけば経費として計上することは可能だそうです。
出金伝票や振替伝票は100円ショップなどでも手に入りますし、フォーマットを自作してもOKです。
「出金伝票 テンプレート」というキーワードでGoogle検索をするといろいろなフォーマットが見つかると思います。
要は日付、支払先、金額、使用用途を記録に残しておくことが大切なので、フォーマットは自分が使いやすいものを手元に保管しておくといいかもしれません。
福利厚生は認められる?
経費として認められると勘違いしている方が多いと言われているのが「福利厚生」です。
私自身、「長い時間PCに向かって翻訳作業をしていると肩こりになるから、マッサージに行く費用は福利厚生費でしょ!」と思っていましたが、これは間違いでした。
福利厚生費というのはあくまでも従業員とその家族の福利を充実させるためのものなので、個人で仕事をしている場合は、「福利厚生」という概念は適用されないそうです。
福利厚生として、無料でジムに通えたり、社員旅行で温泉に行けたりするのは、会社員の特権のようですね。
(イマイチ納得がいきませんが・・・)
青色申告と白色申告の比較
青色申告のメリットとデメリット
それ以外にも、
- 少額減価償却資産の特例:30万円未満の減価償却資産は購入・
使用開始した年度に全額経費にできる - 繰越損失額の総裁:赤字を3年間繰り越すことができる
- 専従者控除:家族への給与も全額経費にできる
などのメリットがあります。
特に専従者となれるご家族がいらっしゃる場合、節税効果は大きいと思います。
青色申告のデメリットとしては
- 開業届と所得税の青色申告承認申請書を提出しなければいけない
- 複式簿記による帳簿を付けることが条件
ということがあります。
ただし、開業届の提出は拍子抜けするほど簡単にできますし、複式簿記についても、後ほど詳しく説明しますが、便利なオンラインソフトを使えば経理の知識ゼロでも全く問題ありません。
白色申告のメリットとデメリット
白色申告については、2014年度から実施された制度改正により300万以下の事業者にも記帳・帳簿保存が義務付けらたことにより、ほとんどメリットがなくなったと言われています。
ただし、
- 複式簿記ではなく単式簿記(簡易な簿記)が認められている
- 開業届と所得税の青色申告承認申請書の届け出が不要
というメリットはあります。
青色申告は難しい?
青色申告は税制上、有利なことは知っているけど、複式簿記などの経理の専門知識がないと難しくて無理なのではと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は私がそうでした。
私は経理が大の苦手なので、青色申告は誰かに頼まなきゃ無理かもと思いこんでいました。
しかし、現在は「青色申告=難しい」という概念をくつがえす画期的なソフトが誕生しているので、こんな私でも半日で青色申告の書類が作れてしまいます。
経理の知識ゼロでも半日で青色申告完了するオンラインソフト
ここで私が使っている「やよいの青色申告オンライン」をご紹介します。
私は複式簿記に関する知識がほとんどゼロですが、このソフトのおかげで半日程度で青色申告の書類を完成させています。
青色申告のオンラインソフトは他にもありますが、やはり会計ソフトの売上実績でも圧倒的なシェアを誇る弥生のソフトなら信頼できそうだというのと、最初の1年間が無料で使えるというのが魅力的で使い始めました。
実際に使ってみて、画面の操作性もよく、マニュアルなどを読まなくても体感的に使える点も気に入りました。
実際に「やよいの青色申告オンライン」を使用して青色申告の書類を作る手順をご紹介します。
まずは1年分の経費を入力
まずは、保管していた領収書やクレジットカードの明細などを元に、1年分の経費を入力します。
「やよいの青色申告オンライン」の画面左のメニューから「かんたん取引入力」を選び、「支出」タブを選んで、取引日、勘定科目、金額を入力していきます。
1件ごとの「上書き保存」ボタンをクリックすると、すぐに次の入力ができるので、私のように1年分をまとめて入力する方でも短時間で入力できます。
(本当は毎月1回などこまめに入力するのが理想的だと思います。)
家賃など毎月発生するものは、一番下の「同じ取引を続けて登録」をクリックしておくと、取引日だけ変更するだけで12か月分連続して入力できるので、とても便利です。
売上入力は発生ベースで!
経費の入力が完了したら、タブを「支出」から「収入」に切り替えて、売上の入力です。
翻訳会社からの支払明細などを元に入力します。
源泉徴収が引かれているはずなので、金額欄の右横の「うち源泉徴収額」にチェックをつけて、源泉徴収額を入力します。
売上入力の時に気を付けたいのが「取引日」です。
青色申告は発生ベースでの入力となるので、支払い月ではなく仕事をした月を基準に入力します。
翻訳会社からの支払いはほとんどの場合は月ベースなので、同じ月に同じ翻訳会社から複数の仕事を受けた場合、取引日にその月の最終日の日付を入力して、月の合計金額を入力するのもOKです。
翻訳会社から送られてくる支払調書と1年の合計金額が合わなくて、悩まれる方もいらっしゃるかもしれません(私がそうでした)。
翻訳会社から送られてくる支払調書は支払いベースのため、昨年度分の金額も含まれています。
そのため、発生ベースの1年の合計金額が支払調書とは合わないのが正解です。
複式簿記の知識不要!クリックするだけで申告書類が完成!
経費と売上さえ入力してしまえば、あとは拍子抜けするくらい簡単に青色申告に必要な青色申告決算書と確定申告書Bが自動的に作成できます。
画面左のメインメニューから「確定申告」をクリックして、まずはステップ1の「開始ボタン」をクリックします。
その後は、画面に従って、個人情報、翻訳会社の住所、国民年金や生命保険料などを入力していくだけです。
↓
【青色申告決算書作成画面】
↓
【青色申告決算書ダウンロード画面】
はじめて、「やよいの青色申告オンライン」で確定申告書類を作った時はあまりの簡単さに驚きました。
大混雑している確定申告の会場で、税理士さんの指導を受けながら何度も電卓を叩いたり訂正印を押したりして申告書を作っていたときの苦労はいったい何だったんだろうと思ってしまいました。
今年の確定申告も、マイナンバーのカードが見つからずに探したり、郵便局の生命保険の支払い証明書が見つからず郵便局に行ったりなどバタバタでしたが、半日で終わりました。
確定申告の時期は翻訳業界の繁忙期と重なるので、自宅で簡単に書類が作れるオンラインソフトは本当にありがたいです。
「やよいの青色申告オンライン」は初年度無料キャンペーン中です。
白色申告の方向けの白色申告版もあり、こちらは永久に無料のようです。
簡単に確定申告を済ませたいという方はぜひチェックしてみてください。
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