【医療翻訳の独学勉強法】 実践編2: アメリアを活用したトライアル対策

医療翻訳の独学勉強法の基本編として、

第1ステップ:基礎医学、薬学、製薬業界に関する基礎知識の習得

第2ステップ:治験関連文書の理解と医薬翻訳の頻出動詞の攻略

第3ステップ:医薬翻訳者必読の文書から用語集、表現集

実践編として、

第4ステップ: (実践編1)医療系の文献を多読&翻訳実践

をご紹介しました。

今回はいよいよ最終段階、医療翻訳の独学勉強法の第5ステップ(実践編2)として、アメリア(Amelia)を活用したトライアル対策について、解説します。

アメリアの定例トライアルを活用したトライアル対策で合格率アップ

アメリアのト定例ライアル-画像

出典:http://www.amelia.ne.jp

翻訳トライアル合格率アップに効果大!アメリアの定例トライアル」という記事でもご紹介した、翻訳者ネットワーク「アメリア(Amelia)」の定例トライアルは、毎月、開催される在宅翻訳者トライアルの模擬試験です。

トライアル・求人情報満載の翻訳者ネットワーク「アメリア(Amelia)」

トライアル課題は各分野毎に分かれていて、「仕事として通用するレベル」という審査基準で、厳しく評価されます。

実際に翻訳会社のトライアルを受ける前に、過去問を活用してトライアルで評価されるポイントを把握し、また実際に定例トライアルを受けることにより、自分のレベルをチェックできるので、トライアル対策として最適なシステムだと思います。

 

アメリアの定例トライアルの過去問にはトライアル突破のポイントが満載

「アメリア」の会員になると、定例トライアルの2001年開催分からの過去問を全て閲覧することができます。

メディカル(医薬系)分野の定例トライアルは、47件もあります。

日英は2012年から開始されたので、まだ5件しかありませんが、医薬系のトライアルでは頻出の安全性、症例報告などが出題されています。

各課題には訳例(模範解答)の他に、「審査員からのメッセージ」として丁寧な解説が付いています。

メディカル(医薬系)分野の審査員は、医療系専門の翻訳会社で実際にトライアルを評価している方などが担当しており、この解説の中では、翻訳会社のトライアルを受ける時に評価されるポイントが具体的に説明されています。

定例トライアルの過去問の解説を熟読して、翻訳会社がトライアルで評価するポイントをしっかり押さえるだけでも、トライアル合格率がアップすると思います。

アメリアの定例トライアルを活用したトライアル対策の具体的な方法

「アメリア」の定例トライアルの過去問を活用したトライアル対策としては、以下の手順で行うことをおすすめします。

  1. 課題文から、全文を翻訳します。
  2. 講評を熟読し、トライアルでチェックされるポイントをしっかり理解します。
  3. 原文、自分が翻訳した訳文、回答例、解説を比較して、自分が翻訳した訳文で間違いや改善点がある点について、赤字でコメントを入れます。
  4. 自分が間違えた箇所については、自分専用の「トライアル対策ノート」に、間違えた部分と正しい訳例、講評に書かれている注意点などを記載します。

まずは訳例を見ずに自力で訳してみること、そして解説を熟読して、自分が間違えていた部分や、トライアルでの評価ポイントなどを自分専用の「トライアル対策ノート」にまとめておくこと。

この2つをしっかり行うことで、翻訳のスキルアップにもなるし、実際に翻訳会社のトライアルを受けた時の合格率アップにつながります。

 

定例トライアルで「間違いが多く見られた」箇所は要チェック

定例トライアルの過去問の解説の中で、特に注目したいのが、「間違いが多かった箇所」に関する解説です。

多くの人が間違えたポイントというのは、自分自身も間違う可能性が高く、またトライアルの合否を分ける重要な評価ポイントとなっていることが多いです。

例えば、メディカル(医薬系)分野の日英の課題の中で、「血圧低下」という表現が出てきました。

この時の解説によると、「血圧低下」は辞書で引くと「hypotension」という一言で表現できる用語があるので、複数の方がこの訳語を使用していたそうです。

しかし、この課題の中での「血圧低下」は臨床検査値の異常としての「血圧低下」だったので、病名を表す「hypotension」ではなく、「decrease in blood pressure」が正解です。

この解説の中では、「臨床検査値異常と病名の明確な区別」について、他の例も交えながら解説されていました。

このように多くの人が間違えるポイント、一見見落としてしまいがちだけど重要なポイントなどが丁寧に説明されているので、トライアル対策としては最高の教材だと思います。

回答例、”AA”評価を受けた人の訳例をスキルアップに生かす

定例トライアルの過去問の回答例(模範解答)や解説の中に記載されている”AA”評価を受けた人の訳例は、とても参考になります。

例えば「近年の研究結果から~考えられるようになった」という日本語独特の表現を、”AA”評価を受けた人がどのように訳しているのかという具体例も記載されています。

またどのように原文を読むと、回答例や”AA”評価の方のような訳文に近づけるのかというポイントも解説されているので、じっくり読むことで翻訳者としてのスキルアップが図れると思います。

「自分ではこの訳文は思いつかないな」と思う表現は、原文と訳文に注意ポイントを追加して、自分専用の「トライアル対策ノート」に書き留めておきましょう。

「トライアル対策ノート」にまとめて、何度も見直すことで、知識として定着し、翻訳者としてスキルアップが図れます。

 

医療翻訳のトライアル合格率アップに役立つツール「イートモ」

医療翻訳トライアル・実務お役立ちツール-イートモ-画像

出典:http://i-honyaku.life.coocan.jp/iitomosite/index.htm

こちらの記事でご紹介した医療翻訳に特化した例文検索ツール「イートモ」も、トライアル合格率アップに、大活躍してくれます。

トライアル・実務で大活躍!医薬翻訳者の必須ツール「イートモ」

治験関連の文書から医学論文まで、幅広い例文が掲載されているので、どの分野のトライアルにも対応できます。

トライアル合格後の実案件でも、翻訳の効率化、品質向上に役立つツールなので、私のように医学知識ゼロ、翻訳未経験から医療翻訳者を目指す人には本当におすすめです。

 

医療翻訳の独学勉強法 Step 5.医療系の文献を多読&翻訳実践まとめ

医療翻訳の独学勉強法の最終段階である第5ステップ(実践編2)として、アメリアを活用したトライアル対策について、解説しました。

「アメリア」の定例トライアルの過去問には、トライアルを突破して在宅翻訳者として仕事を得たい人には必見と言える貴重な情報が満載です。

翻訳者ネットワーク「アメリア(Amelia)」

私自身もこの「アメリア」の定例トライアルの過去問を活用したトライアル対策と、「イートモ」のおかげで、翻訳未経験から、3社のトライアルに合格して、その後、継続的に仕事を受注できるようになりました。

アメリアの会員からの評判や求人情報などについては、こちらの記事でもご紹介しています。

アメリア(Amelia)の評判・翻訳の求人が充実してるって本当?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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